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肺がん検診
CT肺がん検診(低線量)
2008年から12年の5年間に死亡した人の標準化死亡比を全国344の医療圏別で分析算出した結果、御坊市周辺地域の肺がん死亡率が男性がワースト12位、女性がワースト24位と極めて高いことが分かりました。男性が123.4、女性が123.8とともに全国値(100)を20ポイント以上もオーバーしていました。(平成28年6月1日 紀州新聞)
2012年の都道府県別の肺がん死亡率で和歌山県は、ワースト4位と高い県ですが、和歌山県の7つの2次医療圏内で御坊日高は男女とも県内ワーストトップです。まさに御坊日高が、肺がんのホットスポット地域であるといえます。
【肺がん検診にCTが導入される理由】
肺がんを見つけるための検診は、胸部X線検査と喀痰検査とを組み合わせて行うことが主流です。特に胸部エックス線検査は末梢のがんの発見に有効とされており、死亡率の減少効果も確認されていますが、中枢や他臓器と重なった場合では効果が不十分となります。そこで、肺がん検診にCTが導入されるようになりました。
【CT肺がん検診の効果】
単純X線検診と比較して、CT検診による肺がん発見率は約10倍程度高く、発見肺がんは早期の比率が高く、その治療成績も良好と言われています。喀痰検査や胸部エックス線検査で発見されなかった可能性が高い、“超早期”の肺がんも発見されています。
海外では複数のランダム化比較試験が行われて、米国で行われたNational Lung Screening Trial(以下NLST)において、CT検診による肺がん死亡率の減少効果が示されています。
【CT肺がん検診での低線量の取組】
CT撮影では、低線量では放射線被ばくの低減が図れる一方、画質は悪化します。しかしこれまでの多くの研究により肺がん検診のCT撮影では、一般診療と比べて格段に低い線量でもその目的を達成できることがわかっています。また、最新の技術を用いることで、低線量でも画質向上が可能であり、さらに被ばく線量を低下できるようになりました。
【CT肺がん検診の利益と不利益】
○利益
a)肺がんが早期に発見され、肺がんによる死亡を免れる可能性
b)死亡を免れるには至らなくても、有効な治療を受ける機会が増加し生存期間の延長が得られる可能性
c)肺がん以外の疾患(肺結核など)が発見され、早期治療に結びつく可能性が考えれる
○不利益
a)放射線に被ばくする
b)偽陽性による経済的・精神的損害の可能性
b)精密検査過程における合併症の可能性
○その他
現在も喫煙を続けている場合、肺がん死亡を減少させるには“禁煙”がまず、一番です
【検診項目】
○肺がん検診:胸部CT(低線量)費用 3,300円(税込)オプション:喀痰細胞診検査 (別途費用要)
受付時間:平日 8:30~17:00
※事前予約で平日17:00~19:00・土・日・祝日も対応可能です
○COPD検診:胸部CT(低線量) 呼吸機能検査 (慢性閉塞性肺疾患検診) 費用 4,400円(税込) 受付時間:平日 8:30~17:00 (事前に電話相談いただければ17:00~19:00でも検査可能です) ※事前予約で第1及び第3 土・日も対応可能です
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