病院概要
院長あいさつ
ごあいさつ
独立行政法人国立病院機構和歌山病院 院長 南方良章いつも当院ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
平成28年4月に、全職員の悲願でございました新病棟が開設されました。これまでご尽力いただいた多くの関係各位に心より御礼申し上げます。新病棟は、東南海・南海地震による津波対策を施し、避難可能スペースを確保しており、医療提供はもとより災害対策をも踏まえた街作りにも貢献してまいりたいと考えています。
さて、当院では、一般診療とセーフティネット医療を行っており、一般診療では、呼吸器内科、神経内科、胸部・血管外科系の疾患、放射線治療を、セーフティネット医療では重症心身障害、神経難病、結核に対する診療を行っています。
一般診療では、県内では数少ない呼吸器内科医を十分人数配置し、県内で唯一の内科・外科を一体化させた呼吸器センターを設置し、県内全域の患者さんに対する急性期から慢性期、積極治療から緩和医療に至るあらゆる診療を行っています。外科分野では、肺病変、下肢静脈瘤やフットケアに加え、近年、女性検査技師と女性医師による乳癌検診・治療を推進しています。放射線治療では、非常勤の放射線治療医師3名により、様々な腫瘍性疾患の根治治療ならびに緩和治療など、広域から患者さんを受け入れ、積極的な治療をおこなっています。
一方、セーフティネット医療では、県内最大(160床)の重症心身障害児(者)病床に加え、医療度の高い患者さんを受け入れ、医療・福祉両面からのケアをおこなっています。神経難病では、県内の神経難病ネットワークの基幹2施設の1つとして、県内の患者さんに対する支援、受け入れに取り組んでいます。結核に関しては、県内で唯一の結核入院施設であると同時に、県内各保健所の保健師を一堂に会したDOTS会議を毎月開催し、保健医療に対しても貢献しています。
学術的な要素を高めるべくH27年に臨床研究部を立ち上げ、医師のみならず、看護師、コメディカルにおける学術的意識の向上をめざすと同時に、臨床治験を積極的に導入しており、毎年英文論文も医学雑誌に採択されています。さらに、医学・看護学・薬学などの学生実習受け入れ、新専門医制度の教育機関としての登録など、卒前卒後の教育にも積極的に取り組んでいます。
今後とも、診療、医療者の教育はもとより、災害対策、街づくりにも貢献できる病院を目指してまいりたいと考えております。皆様方のご協力を是非ともお願い申し上げます。